

地熱と火山ガスの化学反応を利用した「黒たまご」は、生卵を温泉池でゆでると、気孔の多い殻に鉄分(温泉池の成分)が付着します。これに硫化水素が反応して硫化鉄(黒色)となり、黒い殻のゆで玉子ができあがります。

大涌谷には平安時代弘法大師によって作られたといわれている延命・子育ての「延命地蔵尊」というお地蔵様があります。このお地蔵様にあやかり「黒たまご」を食べると寿命が延びると言われるようになりました。(かつてはこのお地蔵様の近くに黒たまごの温泉池がありました。)「7年寿命が延びる」は7という数字が七福神など縁起の良い数字として使われるため、いつの間にか言われ始めたものです。

「黒たまご」そのものの人気とともに、その素朴なデザインの袋もまた隠れた人気者。旅の思い出に、この袋をスクラップしている方も多いようです。ところで、この袋、実は2代目。あなたは3代目の袋とどちらのデザインがお好みですか?

Q
黒たまごはどこで販売していますか?
A
大涌谷の黒たまごはここ大涌谷にあります大涌谷くろたまご館・極楽茶屋で販売しています。誠に申し訳ございませんが大涌谷だけでの販売とさせていただいております。
Q
黒たまごは普通のゆで卵よりおいしいと言われていますが、本当ですか?
A
大涌谷温泉で茹で上げた黒たまごは、ありがたいことに皆様よりおいしいとのお言葉を頂いておりましたが今まで化学的に調べておりませんでした。今回あるTV番組のご協力を頂き、実験を致しました。
お湯で作ったゆで卵と比較してやはり、うまみ成分が20%ほど高いことがわかりました。
Q
いつも温かい黒たまごを販売していると聞きましたが、今日作った黒たまごを明日販売することはないのですか?
A
大涌谷の黒たまごは、出来立てホカホカで販売しています。そのため、その日に製造したものだけを販売しています。
残った黒たまごは廃棄することが原則ですが、現在では資源の無駄をなくすため燻製玉子やふりかけとして使用しております。